浪人仁さんふらり日記

殺陣好きの役者にござる。拙者が興味を持った事を江戸言葉を交えながら記述致すでござる。

拙者の生業☆番外編

拙者の生業は剣術(殺陣)である。
これは以前にも話したでござる。
実はもう一つ生業(に、なってしまった。)ものがある。
『蝦蟇の油売り』
である。
聞き覚えのある方も御座ろう。
日本古来からある
『大道芸』
である。
拙者の知るところによると、この蝦蟇の油売りは食い詰めた浪人が始めたとか、薬売りが考え出したものとか、公儀隠密や忍者の類いが国の情勢を探っていたとか諸説色々ござる。
拙者の場合は正に『食い詰め浪人』のものである。
今現在常陸の国、今の茨城県にある霊山としても名高い筑波山。その中腹辺りだったか神社がありその境内で『蝦蟇の油売り』が行われている。
筑波山で行われている蝦蟇の油売りは伝統芸能で拙者の食うに困ってやっているものとは分けが違う。
何せ拙者のは遊んでばっかりじゃからな( ̄ー+ ̄)フッ
数だけで言えば日本で一、弐を争うほど行った。何せ一番多いときは日に十四、五回やっていた(阿呆だな)
おっと、何を話しているやら回数などどうでも良いな( ̄∇ ̄;)
では蝦蟇の油たはなんぞやと言えば文字通り『四六の蝦蟇』という筑波山にしかいない蝦蟇ガエルの脂汗(気持ち悪い)と薬草を混ぜて作ったものである、らしい☆
その効能は、すり傷、切り傷、かすり傷、よこね、がんがさ、膚荒れ、ひび、皸。さらに虫歯の痛みも取る。
一番きくのは痔である。
この蝦蟇の油の凄いところは『刃物の切れ味を止める』こんなことが出来る!
ここからが見せ場☆
腰に差した名刀『正宗』これをすっぱ抜き半紙を微塵に切って切れ味を披露。その切れ味抜群の正宗に蝦蟇の油を塗る。今度は自分の二の腕でためす。引いても叩いても押しても切れない!
次に蝦蟇の油を拭き取り再び二の腕へ。
今度は血が滲む!!!
すかさず蝦蟇の油を傷口に塗り込む!
するとどうだ、あら不思議!
血がピタッと止まる!これぞ血止めの妙薬!

とまあこんな感じで口上を云いながらあれやこれやと手を変え品を変え観客をその気にさせて薬を売っていたわけだ☆拙者はいつでも品切れだけどね( ´艸`)♪

掻い摘まんで言えばざっとこんなとこじゃな☆
ま、お暇があれば筑波山に行くなり江戸村さんに遊びに行ってみると良い。
YouTubeでも拾えるのじゃが拙者のお気に入りがあってな。
立川談志師匠の蝦蟇の油売り英語バージョンあり』これが面白い!
英語バージョンは爆笑でござったヽ(≧▽≦)/☆

是非一度見てみて下され☆
これにて御免(≧▽≦)☆☆☆